わたしが目覚めるより早く出勤した夫に向けて、ベッドの中からしょんぼりした猫のスタンプと共にメッセージを送ってみる。
––– 元気がでない(´・ω・`)
わたしが仲間と大きなことを成し遂げる夢から醒めた瞬間、目の前に誰もいない。
夢の中での充実感と現実の孤独との落差に戸惑う朝だった。
「夢では楽しかった…でも今は…こんなことならずっと眠っていたい…」
急に悲しさがこみ上げて、その心地悪さに身体を起こす。
いつものリビングに立ちながら、見たこともないほど味気ない場所にいるような気がした。
とは言え、私はそれまで孤独感も焦りもそう強く感じていなかった。
少なくともそのつもりだった。
なのにこうも突然くるものだろうか。
この気持ちから早く解放されたくて「駐在妻 孤独 突然」などと調べる。
ネットでは思い当たる言葉がたくさん見つかった。
なんて良い時代。
多くの駐在妻の方が同じような孤独に襲われ、乗り越えた記録を残してくれている。
そんな記事を読みつつ、少し言語化できた私の思いはこうだった。
結論、辛さの理由は大きく2つある。
1つは孤独感。とにかく一人で過ごす時間が圧倒的に長いこと。
2つは自分一人ではどうにもならないことの多さ。
1つ目の孤独感について。
駐在員というのは原則日本企業に雇われる激務のサラリーマンだ。
早朝から夜遅くまで、時には土日も働く。
一方で妻は働くこともできずに毎日を一人で過ごしている。
どちらも精神を病むには打ってつけの環境だ。
きっとこれの解決方法は多くない。
一緒に過ごす短い時間に夫婦がお互いの話を聞き、感謝し合うことに尽きると思う。
2つ目について。
帯同家族としてのわたしが、いつからいつまで、どの国どの都市に住むか、
海外旅行に行っていいかどうか、働いていいか、夫といつどれだけの時間過ごせるか…
それらは全て夫の会社が決めることだった。
そんな縛られた生活と知っていても1年間(とも限らない期間)別居するのは嫌だったから共に駐在することを選んだ。
これはどうしようもないことだ。
一つ気を紛らわす方法があるとすれば、駐在員の高い給与は自由の代償でもあると考えること。
だから、たまには日本ではしなかったような贅沢をしたっていい。
とにかく払えるお金でどうにかできる我慢はしないこと。
そう思ってわたしは冒頭の写真のカフェに行った。
少し高いけれど美味しいショートケーキを食べたら、心も少し晴れた。
駐在妻の経験が何につながるのかは未だ見えないけれど、何か一つでも誇れるものを持って帰りたい、せめて英語が本当に上達していればと思って、今日も英会話を頑張ろうと思います。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
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